Unity 1週間ゲームジャムのリール動画を作ってから1年たったので、その振り返り記事です。
- unity1week リール動画とは
- リール動画制作を始めたきっかけ
- 使用ソフト
- リール動画を作る時に気を付けているポイント
- 1年間リール動画を作ってきた感想
- 宣伝 unity1week共有会
- おまけ 使用曲の紹介
unity1week リール動画とは
1週間でゲームを作るイベント「unity1week(Unity 1週間ゲームジャム)」の上位作品をリールとしてまとめた動画です。
2021/09/29に初投稿し、この記事の投稿日でちょうど1年経ちました。
これまで4つの動画を投稿しています。
リール動画制作を始めたきっかけ
Made with Unity ReelのUnity 1週間ゲームジャム版を作りたいと思ったのがきっかけです。
Made with Unity ReelはUnite Tokyo(Unityの公式カンファレンス)の待ち時間に流れている動画で、
直近のUnityで開発されたゲームのプレイ動画をまとめたものです。
(特に2018年版からは強い影響を受けていて、文字の動かし方などを参考にしています)
こういう動画は見ていて楽しいし、「1週間ゲームジャムで似たような動画が欲しいなぁ...」
って思ったのがきっかけでした
使用ソフト
PowerDirector 365
動画編集ソフトは複数あるので迷いましたが、これにしました
結構歴史があるのとネット上に情報が多いのが決め手
他に検討したソフトはFilmoraです。
Filmoraは買い切りな上にとても安価ではありましたが、EaseInOutができないなど機能面が弱かったので断念。
ただそちらはUIが見やすくとても使いやすかったです。
今ならDaVinci Resolveとかもよさそう
Bandicam
画面キャプチャーソフト、プレイ動画の録画に使用しています。
PowerDirectorを契約するとScreenRecorderというキャプチャーソフトが無料で使えるので、新規にPowerDirectorで動画制作始めたいというのならいらないかも。
Bandicamは買い切りでかなり安いのと、複数の動画編集ソフトを使うかもしれない方はこういうのを買っておくと便利だと思う
リール動画を作る時に気を付けているポイント
最初に曲を選ぶ
私がリール動画を作る上で最初に行うのは曲の選択です。
曲のリズムに合わせて画面遷移をさせたいので、自分が聞いて気持ちのいい曲にしています。
おおよそ30作品前後を載せたいので1フレーズ5~6秒、全体の長さは3~4分前後を目安に選んでいます。
ジャンルは(今のところ)チップチューンのみです。理由は特にないですが動画の雰囲気に合ってると思うので。
ほんとは1作品の時間をもっと取りたいですが、その分紹介できる作品数が減ってしまいます。
動画自体を長くする手もありますが、視聴者の負担になったり途中で飽きたりする可能性もあるため、このくらいがちょうどいいのかなと。
プレイ動画の録画と切り抜き
ランキング発表後にプレイ動画の録画と切り抜きを行います。
切り抜く時は以下の点を考慮しています
一目でどんなゲームかわかりやすいシーンを選ぶ
動画を見る人全員が全部のゲームをプレイ済みではなく、1作品5~6秒しかないので、
そのゲームがどんなゲームなのかがわかりやすいシーンを切り抜く必要があります。
アクションゲームであれば動いているシーンや攻撃してるシーン、パズルなら解いているシーン、
ゲームによりますがとりあえず見た目のインパクト重視で選びます。
ただし、動画の都合上音がないのでリズムゲームや、実際にプレイしないと動きやルールが把握できないゲーム、動画だけだと何がなんだかわからないゲームも結構あるのでここはまあ悩みどころ。
動画を見て「このゲームすごい!」「おもしろそう!」「遊んでみたい!」と思ってもらえればよし。
具体的な切り抜きポイント
#23で最初に紹介した6つのゲームを例に取るとこんな感じ
時溜のアマリ:ストーリーがあるので会話シーンと戦闘シーンを半々に
ノースウインド&ファイア:魔法を使うシーンがド派手なのでそこをメインに
リーフホッパー⭐️ためてはねる:背景、葉っぱなどのアニメーションがスゴイのでそれが伝わるように
渓の夏:雰囲気や空気感が素晴らしいゲームなので、川を眺めている場面を長めに
クイズ★ウサモネア:キャラクターがメインなので自己紹介場面など大きく映るシーンを多めに
ためてまわす鳥さんタイピング:ガチャが目玉なので、SSRを引く場面を最後に入れてインパクトを出す
パズルゲームやストーリー重視のゲームの場合深刻なネタバレは控える(最終ステージのギミック攻略など)
ネタバレが含まれるとしてもかなり短いカットに留めることを意識しています。
アクションゲームやクリア難易度が低い、または1プレイが短いものであれば多少入れてもいいとは考えています。
動画の配置とトランジション
各プレイ動画の配置および並び順は、ランキングの順位に関係なくランダムに行っていますが、
以下の点を考慮しています
同じジャンルのゲームを連続して配置しない
同じような見た目、システムのゲームが続くと視聴者が飽きる可能性がある。
また似ているゲーム同士が比較されるのを防ぐため。
作品同士の何らかのシナジーがあれば話は別。まあunity1weekでそこまで似通ることはないです。
トランジション(画面遷移)は前後のゲームの動きに合わせる
例えばキャラクターやカメラが右側に移動する横スクロールアクションゲームであれば、
画面切り替えのトランジションは左から右に流れるものにします(目線が自然に誘導される)
画面によってはあえて進行方向とは逆にするというのも手
カメラの動きが特にないor決まっていないゲームであれば、拡大・縮小などランダムに振り分けます。
また同じトランジションを連続で使うのは2~3回までにします、視聴者の飽きを防ぐためです。
1作品の画面切り替え(カット)は多くても3回までに抑える
音ハメなどやる分にはもっと増えていいんですが、短時間に何度も画面を切り替えるのは危険です。
切り替え速度が速いと画面がチカチカするので人によってはかなりのストレスになります。
ランキング発表前にできることはしておく
ランキング発表後はできるだけ早く動画を上げたいので、事前にできる準備はしておきます。
(おおよそunity1week共有会が始まるまでに完成させることが目標)
大体のスケジュール感ですが、ランキング発表の2週間前からプロジェクトの作成と曲の選定を開始。
1週間前には曲を決定し、イントロ部分を作成します。↓こういうの
ゲームのタイトル、作者名の部分も事前にテンプレートを用意しておきます。
これは過去のリール動画の部分をテンプレート化し多少手を加えながら使いまわしています。
1年間リール動画を作ってきた感想
すごい楽しかったです。
動画編集をちゃんとやるのは初めてでしたが、今は使いやすいソフトがあるのもあって簡単に作ることができました。
昔はAviUtlの環境構築で詰まったりしてた...
UnityのTimelineっぽいとは聞いていましたが、たしかに似てるかも。
Timelineに慣れてる人であればスムーズに覚えられると思います。
逆にUnityだと簡単にできるのになぁって場面などもあっておもしろい。
動画自体もギルド内をはじめ高く評価していただけました。
「かっこいい」とか「うれしい」とか言ってもらえるとすごくよろこぶので、
気に入ったら動画の高評価よろしくお願いします!
最後に
私のやってることはプレイ動画を撮って曲に合わせて切り貼りしてるだけなので、なにもすごいことはしてません。
全てはUnity 1週間ゲームジャムを企画されているないちさんと、多くのゲーム開発者の皆さんのおかげです。
本当にありがとうございました。
宣伝 unity1week共有会
unity1weekに参加されたクリエイターによる知見や学びの共有会が開催されます
興味のある方はぜひ~
おまけ 使用曲の紹介
動画で使用している曲や作者の紹介とか
soundorbis
多くのフリーBGMを手がけるアーティストの方です。(現在活動休止中)
チップチューンもいくつか手掛けていて、リール動画では#20~#22までsoundorbisさんの楽曲を使用しています。
twitter.com知ったきっかけは某SCPMAD。
SCP界隈ではけっこう知られている気がする。
個人的に「義」が好き。
ねひぃ(Nehii)
最近のイチオシ!
若いながらも多数のボカロ曲やチップチューンの作曲、さらにドット絵まで手がける凄腕クリエイターです。
しのりゅーさんのコンピ企画で知りました
作業用BGMでずっと流していたところビビっときたので、
今回許可を取りリール動画#23で使用させていただきました
いい曲ばかりなのでみんなきいて💖
個人的に「ホワイトコンポーザー(White Composer)」と「家出のプラトゥーン(Runaway Platoon)」が好き
以上です。