Raspberlyのブログ

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Unityネタをメインとした技術系ブログです。にゃんこ大戦争や日常なども。そろそろブログタイトル決めたい

【勉強会レポ】: 夏のxR自由研究発表祭【すたみと#3 特別編】

勉強会のレポート(メモ)です。
参加したのはこちら、「夏のxR自由研究発表祭【すたみと#3 特別編】」
会場はDMM.comさんです。

standalone-vr.connpass.com

ハッシュタグ : #すたみと

 

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今までStandalone VR Meetupでしたが、今回からStandalone xR Meetupになります。

xR(VR/AR/MR)に関する知見共有や作成したxR関連コンテンツを自慢する"祭"です。
エンジニア/クリエイター同士が気軽に自分の取り組みについて共有して楽しみましょう!
今回は特別編の為、スタンドアローンVRに限定せずxR関連の話題であれば何でも構いません!

 

 

 

 

 

 1. ARデザイン。アイデアのスピーディーな共有方法と、プロトタイプ作成まで 

今回紹介するのはアイデアの出し方とプロトタイプ手法

イデア出し Spatial大喜利

イデアブレスト法の一つ。Spatialにかけた大喜利をします。
かなり頭が柔らかくなります。

プロトタイプ手法

今回使うツールはFigma(デザインツール)とTorch(ARプロトタイプツール)。
まず体験のフローを洗い出し、どこまでが非AR体験で、どこからがAR体験化を考えます。

 

Figmaでのデザインを学びたい方は、こちらを参考に

note.mu

 

 

 

 

 

 

2. AR x α の掛け算でちょっと変わったXRコンテンツ作り

この業界、つよつよな人が多すぎる。

 

この中でどうやって生き残るかという生存戦略についてお話しします。
キーワードは技術の掛け算。

シンプルなものでも、掛け合わせることで新しい体験を実現できる

 

ARといろいろな技術や要素をかけあわせてきました。今回はその中からうまくいった作品を2つ紹介します

SPELL MASTER

AR * 文字認識 * 3Dモデル検索
英単語学習を魔法学習に変える魔法陣

PAINTER

ボールを当てて色を変えるブロックランプ

katakoto.tokyo


サンプルレベルのものを切り貼りしてパッキングしたものでも、このように新しい体験を作れます。

 

 

 

 

 

 

3. XR, VFXGraph and UniversalRP with SensitiveCube

パーティクルとVFXグラフの組み合わせについてと、Houdiniについて話します

 

 

 

 

 

 

 

4. Rift用で開発したゲームをQuestに移植したい!~DMM VR labの場合~

DMM VR labでBOW MANをリリースしました

bowman.vrlab.dmm.com


今回はRIft用に作ったBOWMANをQuestに対応させた話をします

そのままビルドした結果

・片手が消える
・描画がちらつく
・なんか重い

ちらつく問題

画像の解像度が低すぎたので修正

手が消える問題

マニフェストの修正

動作改善したこと

・背景のテクスチャは解像度を下げる
・影の表示は、的と敵キャラのみとする
・矢を撃った時のディストーションエフェクトを非表示に
・テクスチャの解像度を適度に下げ、影の描画を限定的にする。
Androidの最適化技法が割とそのまま役に立ちました。

 

 

 

 

 

5. Photogrammetry on Cloud

フォトグラメトリのお話

 

フォトグラメトリは写真から3Dモデルを生成する技術、ただしこれは結構ハードルが高い。
ソフトにお金がかかるし(オープンソースで対応)、GPUが足りない(いろいろ動かしているため忙しい)。

そこで他人のGPUでフォトグラメトリをしよう

Google Colab

Googleが用意している機械学習用のGPU環境、ブラウザから使えるし無料。

これとMeshRoomというソフトを使います。これをColab上で使います。
この辺は後日Qiitaで解説記事を投稿します。

使用制限

ただし制限があります、
・セッションがきれるとデータが全部飛ぶ
・連続稼働12時間まで
・MeshRoomはTPU非対応

 

まとめ、完全無料のクラウドGPU環境でフォトグラメトリ環境が作れる!

 

 

 

 

 

6. 〇〇でLチカしてみた

MRでLTをします。

 

今回はSTYLYでLチカやってみました
STYLYはVR空間やXR空間をウェブ上で作れて、他のプラットフォームで配信できるプラットフォームです。
LT資料は全てSTYLYで作りました。

 


STYLYはまだクエストに対応していないことに注意。

そこでSTYLYのGo版をみなさん遊んでいただいてレビューを書いてください。
これでOculusに圧力をかけていきましょう。(STYLE GOGOキャンペーン)

 

 

 

 

 

7. フォトグラメトリ×VR/MRの魅力と可能性

フォトグラメトリの魅力

・誰でも3dモデルを作れる時代をもたらす

誰でも写真や動画をとれるようになったように誰でも3Dモデルを作れるようになる

 

・写真、動画のようにアーカイブとして残し、新しい記憶媒体となる

建築物などをその状態のまま保存することができる

 

・人間の創造性を表現する新しいメディアとして機能する

新しい可能性を切り開いていける

 

ぜひフォトグラメトリにチャレンジしてみてください
そしてSTYLYに送ってください
簡単にVR空間を作ることができます

 

 

 

 

 

展示会 & 懇親会

展示作品の一覧です、これ以外にも野良展示がいくつかありました。
※時間の都合上、全て体験できていません。

 

タイトル / 展示者(敬称略) 内容 種別
① ARおさんぽ / @HhotateA_xR ARCoreとOculusQuest(VR)を連携させたおさんぽあぷり AR/VR
② MW SHOCK!(ムーショック) / @MapleSyrupCS6 社畜を魔法で浄化して無職にしてあげるゲームです! VR
VRクリエイティブプラットフォームSTYLY / @from2001vr STYLYで作られたコンテンツをVR/MRモードを切り替えながら複数人で同時体験できる新機能をご体験いただけます VR/MR
④ XXX / @XXX    
⑤ REFLECT-ON / @JackMasaki エフェクト盛り盛りの3Dエアホッケーゲーム VR
⑥ 自作6DoF ARグラス / @emonxmusic Realsense T265 + スマホ用AR HMDで6DoF AR体験。フォトグラメトリなお城をARで鑑賞出来ます。 AR
⑦ Mirror2.0 @patsupyon 過去の自分と触れ合える鏡アプリケーション(OculusQuest用) VR
⑧ きんくら @z_zabaglione てっぺんを目指す筋肉クライマーとなって、ボクセルユニティちゃんの踏破せよ! VR
VRクリエイティブプラットフォームSTYLY

STYLYとMirageSoloによる、VR空間やMR空間を複数人で体験できるコンテンツ。
VRモードではお互いの位置がHMDで表示されるため、ぶつかることなく移動できます。
(ただし手が当たることはある)

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BOW MAN @DMM VR Lab

銃を撃つVRはたくさんありますが、これは弓を使うシューティングゲームです。
左手で構え、右手で弦を引く操作は多少慣れが必要ですが、レティクルがあるので狙いはつけやすいです。
ステージクリア型のカジュアルゲームですが、二人プレイもできるらしい。
現在はRiftとRift S向けがリリースされています。

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BOW MAN公式サイト

きんくら @z_zabaglione

ボクセルユニティちゃんにクライミングするゲームです。
手をめり込ませトリガーボタンを押すことで捕まることができます。
スラスラと登れますが、達成感だけでなく程よい疲労感もありとても面白かったです。
場合によってはぶら下がりながら進むことも。

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REFLECT-ON  @JackMasaki

Oculus Questによる対戦型3Dエアホッケーです。
ボタンの操作は行わず、Touchコントローラーの移動のみでホッケーを行います。
通信はこのつよつよルーターさんによって行われているらしく、遅延などはまったくありませんでした。

球の軌道予測線が表示されているので、何が何だかわからないまま負けることはありません。
途中から球が増えてくるので大変忙しくなります。

 

3Dエアホッケーは少し前にOculus Questハッカソンで作ったことがありますが。
REFLECT-ONは、より操作やシステムが洗練されているためとても遊びやすかったです。

raspberly.hateblo.jp

 

REFLECT-ONは今週の銀座VRでも展示されるようです。

JapanVRFest 銀座VR3

 

SPELL MASTER & PAINTER

セッション2で登場したPAINTERを体験させていただきました。

スマホの画面をスワイプし、ボールを飛ばします。
飛ばしたボールがキューブにぶつかるとキューブのライトの色が変わるというAR作品です。

ただのARと違い現実世界のオブジェクトに影響を与えられるのが特徴。

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タイムライン

 

 

 

 

 

 

前回のすたみとはこちら

raspberly.hateblo.jp

 

 

 

 

本記事は引用ツイートをしています。
間違っている箇所、消してほしいツイートがありましたらコメントにお願いします。