Raspberlyのブログ

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Unityネタをメインとした技術系ブログです。にゃんこ大戦争や日常なども。そろそろブログタイトル決めたい

【勉強会レポ】: 📣 unity1week online共有会 #5

勉強会のレポート(メモ)です。
参加したのはこちら「📣 unity1week online共有会 #5」

meetup.unity3d.jp

ハッシュタグ : #u1w共有会

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アーカイブはこちら

www.youtube.com

 

 

 

前回はこちら

raspberly.hateblo.jp

 

 

unity1week共有会って何?

unity1weekでいろんなゲームを遊んでいると
「どういう実装をしているんだろう」「どんな人が作っているのか」など気になることがいっぱい!

それら気になることを直接聞けばいいじゃん!というのがunity1week共有会の始まりで、
みんなで学んで成長することが趣旨です。

 

unity1weekについてはこちら

Unity 1週間ゲームジャム | フリーゲーム投稿サイト unityroom

今回は10人の発表者にトークしていただきます。

 

 

LT#1 Celeste+クロノア+ペパマリ?u1wを使った試作の記録

作ったゲーム

あまがさロップ | フリーゲーム投稿サイト unityroom

2Dだけで立体的な街を表現しています。
今回はこれがどのように誕生したのかお話します

開始前に決めていたこと

開始前に評価は気にせず作ってみたいゲームの試作に使おうと決めていました。
4月ごろCelesteにハマっていて、簡単操作で手軽に遊べる奥が深いゲームを作ろうと決めていました。

さらに2Dプラットフォーム+風のクロノアのようなカメラワーク(ステージに沿ってダイナミックに動く)と、
ペーパーマリオのような2Dイラストを使った立体感を兼ね備えたゲームを作りたいと考え生まれたのが「あまがさロップ」

試作の結果

・総合ランキングに入ることができましたが改善点もたくさんありました(操作性、背景の作りこみなど)
・良作ゲームの「種」としてできたので今後いろんな要素をレベルアップしたい
・このシステムを元に続編を作っています。

まとめ

u1wはゲームを完成させることができる貴重な機会です。
初めてのこと・やってみたかったことに挑戦する
そんな1週間にしてみるのもアリなんじゃないかなと思います。

 

 

 

 

LT#2 オンラインゲームを作ったら、想像以上に評価が低かった話

今回は失敗談を話します

作ったゲーム

ふたりの勇者(オンラインカードバトル) | フリーゲーム投稿サイト unityroom

2人対戦用のオンラインカードゲームを作成しました。
しかし高い評価は得られませんでした。

評価の低さへの疑問

分析した所、3つの要素が合わさってこうなったことがわかりました。
2週間で350作品遊ぶ環境 + シンプルではないルール + オンラインゲーム

 

これらは2つまでならマッチする。

シンプルではないルール

・シンプルではないルールの成功例はあるがほぼ全てオフライン専用、もしくはオンライン対応(オフラインでも遊べる)ゲーム
・オンライン限定になるととりあえずやってみようができなくなる、ルールがシンプルでなければルールの理解度に差が生じる

オンライン限定ゲーム

・オンライン限定の成功例はいくつかあるが、これらに共通しているのはルールがシンプルで直感的に理解ができる点
・シンプルでないルールでオンライン限定の成功例はunity1weekではほとんどない
・長時間遊ぶゲームはu1wには合わない(面白さを体験する前に評価せざるを得ないため本当の評価が得られない)

まとめ

・2週間で350作品遊ぶ環境 + シンプルではないルール + オンラインゲームの3つの要素があると評価が低くなりやすい
・u1wでオンライン限定のゲームを作るならルールはシンプルに
・ルールの理解に時間を費やす必要があるゲームはu1w外でやろう

 

 

 

 

LT#3 GOOLF!のデザイン⛳️ 

今回はGOOLF!のデザインについてお話します。

作ったゲーム

GOOLF! | フリーゲーム投稿サイト unityroom

ステージのデザイン

今回はKENNEYさんという素材サイトを使用させていただきました。

www.kenney.nl

この中のAbstract Platformerというバンドルを使わせてもらいました。

www.kenney.nl

差別化する絵作り

フリー素材を使うと他の人とかぶってしまう、自分の作品らしさを残すためにどうするか

・背景を変更する
死んだ画面にしないようにパターン素材をUVスクロールさせる

・色のテイストを変更する
PostProcessのColorLookupを使用する

・ライティングを工夫する
URPの2DLightを使用してボールを明るくした

UIと演出

必要最低限の情報開示をするようシンプルにしました

・打数を表示しない
打数を気にせずプレイしてほしいから、試行回数はリザルトで表示

・クリア画面ではとにかく褒める

・操作に文字は使わない

・ボールの軌跡に賑やかしとしてパーティクルを出す

トランジションは基本カラーで統一感を出す

まとめ

GOOLF!のデザインは「フリー素材を使いながら」も「特徴付けにより差別化」し
ポップでシンプルな素材デザインを活かすために「UIも演出もシンプルにし統一感を持つ」
そんなことを目指しました

 

 

 

 

LT#4 「自分はなぜゲームを作るのか」から考えるu1wの目標設定

u1wの目標設定についてお話します。(u1wに臨むうえでの心構えなど)

作ったゲーム

NOA’s Burger Shop | フリーゲーム投稿サイト unityroom

なぜわざわざゲームを作るのか

多くのクリエイターは「(自分が今まで感じてきたような)面白いゲーム体験を自分も作りたいから」ゲームを作る。
面白いゲーム体験は人それぞれだが、それを作り出す人は想定がしやすい
→「作りたいゲーム体験」はスキルのある人が時間とお金を費やして制作したもの
ではそのようなスキルはどうやって効率的に身に着けるか

ゲーム体験を作るために必要なもの

u1wを「面白いゲーム体験を作るためのスキルや経験を積むための手段・交流の場」として捉える。
u1wという場と機械を利用して、自分の課題を認識し目標を設定して学びの最大化を図ろう

目標設定をしよう

目標は自分の目的や夢のためのマイルストーン
制作後の振り返りが効率的にできる

 


ただし、絶対に主観的な評価が可能なものにすること
他人の評価を目標にしてはいけない

さらに学びを得るために

・なるべく多くのゲームを遊ぶ(なぜ面白いのか自分なりにまとめる)
・好きなゲームの作者をフォローして観察する
・制作振り返り記事を書きましょう
 言語化することで後で振り返ることができる(オススメはNotion)

まとめ

なぜゲームを作るのかもう一度考えてみて、その目的とそのための目標を設定し、u1wというイベントを利用しよう

 

 

 

 

LT#5 『Re: Terra』の雰囲気ができるまで

作ったゲーム

Re: Terra | フリーゲーム投稿サイト unityroom

2分間で森を探索するゲームです。このゲームをどのように作ったのかお話します

ゲームを考える

先に雰囲気を決定(森と腐海+2分間+探索ゲーム)
方向性を決めたらプロットを書いてみる(ストーリー性の含みを持たせることができる)
プロットから想像できそうな要素を連想させて世界観を作る

ステージ

2D Sprite Shapeで地形を作る

baba-s.hatenablog.com

背景

テラリウムをイメージして作りました

・遠景をぼかす(ぼかすことでキャラクターにピントが合う)
・近景をぼかす(プレイヤーの手前にあることが協調される)
・パララックス(手前にあるものを早く動かし、遠くのものはゆっくり動かす)

パーティクル

・チリ・ほこり(空気中のほこり)
・ゴースト(逆光のときにあらわれる現象)
・ライト(Light 2Dを使用して木漏れ日を表現)
・洞窟(freeform Light2Dを使用して地上は明るく、洞窟内を暗くする)
 ただしキャラクターも暗くなり視認性が悪くなった→キャラクターにライトを持たせた

ポストプロセス

・Bloom
・Vignette
・Film Grain

まとめ

・簡単でもいいので設定やプロットがあるととても捗る
・パーティクルは派手なのもいいが、ほこりのようにたくさん漂うものもオススメ
・ライトはまだまだ調整のしがいがある
・ポストプロセスで仕上げる
 パラメータをいじるだけでも楽しいので試してみてください

 

 

 

 

LT#6 初めてのオンライン対戦実装

作ったゲーム

16Vanish | フリーゲーム投稿サイト unityroom

パズルゲームを作りました。
新しいことに挑戦したかったためオンライン実装にトライしてみました。

 

最初に目標を宣言

オンライン要素とテストコードを書くことを目標にしました
逃げないようにTwitterで宣言

実装してみた感想

・パズルと通信はできるだけ切り離しておくのがよい(オフラインとオンラインの切り替えも楽)
・必要なデータだけをやり取りしたほうが処理負荷も軽い

ネットワーク処理の動作確認

同じプロジェクトをgit cloneで複製し、UnityHubで別プロジェクトとして登録することで
エディタを2つ同時に起動するのが楽

参考にしたサイト

zenn.dev

まとめ

・新しいことに挑戦するのは楽しい
・最初に宣言して自分を追い込むのも良い
githubソースコードを上げてあります

github.com

 

 

 

 

LT#7 共同開発はいいぞ

作ったゲーム

深海探索 | フリーゲーム投稿サイト unityroom

 

 

めちゃくちゃ面白い発表なので動画で見てほしい

 

 

 

 

LT#8 パンケーキの作り方「うまそう」を目指して

作ったゲーム

BAKE ON TIME | フリーゲーム投稿サイト unityroom

このゲームの開発経緯と「うまそう」な表現についてお話します

今回のテーマ

最後まで遊んでもらえるゲームを自分なりの狙いに設定(作品の魅力が伝わる前にやめてられないようにしたかった)

お題が2だったので2秒でストップウォッチを止めるゲームに、
ストップウォッチと相性が良く絵が簡単に作れるパンケーキをモチーフに選びました。
→パンケーキが主役だが、うまそうな表現をどうするか

「うまそう」に見せる

Cylinderに色をつけてバターっぽいものを置くとそれっぽくはなった
→本物を観察して、「おいしそう」に見える要素を誇張する

・動き(食感は動きで表現、液体から個体へ最後はふんわりと)
・湯気(あるとおいしそうに見える)
・色(食べごろの目安になることが多い)
・音(食欲をそそる音) (動画で見るときは飯テロに注意)

結果

・「美味しそう」をたくさんいただきました
・操作性は今までで一番の評価
・絵つくり中心に高評価

今後作りたい「うまそう」な表現

・液体の表現(シロップをかけたりバターがとけるような)
・食事シーン(人が食べてるシーンがもっともうまそうを感じる表現)

 

 

 

 

LT#9 簡単なのに「それっぽい」、LCDな世界観

作ったゲーム

II-2 | フリーゲーム投稿サイト unityroom

2秒間ひたすらIIと2を連打するだけのゲームです
u1wではドット絵が上位に来ることが多いので簡略化し、たまごっちレベルの解像度にしようと決めました

製作

・コードは単純な構成にしスクリプトは1ファイルのみ
・各シーン用の荒い画像とフォントに使う画像を作成
・せっかくなので音源も自作

調整

・たまごっちっぽくするために、背景よりちょっと薄めの網目の画像を重ねることで表現
・音は1つ再生するごとに止める(たまごっちは複数の音を同時に再生できないため)

まとめ

・解像度下げて2色だけにして、音も矩形波だけにすると簡単にレトロ感が出せる
・ゲームの内容自体も簡単にするとさらにレトロ感がでる
・ドットとドットの間を少し開けるとさらにたまごっちっぽくなる

 

 

 

 

LT#10 未知の体験が出来るゲームを作りたかった

作ったゲーム

2縺、縺ョ縺サ縺 | フリーゲーム投稿サイト unityroom

謎解きゲームです。LTにネタバレが含まれているので気になる方は事前に10ほどプレイしてみてください
30分以上かかったんじゃが・・・

どんなゲームを作ったか、どういう考えで作ったのか、
どうすればそういう発想にいたったのかについてお話します

 

つくったゲーム

未知の言語を解読するゲームです
言語がわかるとともにストーリーもわかっていくゲームです

自作フォント

calligraphr.comというサイトで作成しました

www.calligraphr.com

ヒントと答え

・謎解きはとけないと楽しくない
・途中離脱を防ぐためにヒントを用意しました
・終わった後にもストーリー解説しています

なぜ未知の体験にこだわるのか

・初めてやることは楽しい
 箱庭模型やFPSを初めてやってみたらめちゃくちゃ楽しかった

 

いろいろなゲームがジャンルとして確立されているが新たなジャンルを開拓したり、
システムならルールが少し変わるだけでそれは未知の体験になる

どうやって未知をどう生み出すか

・未知の体験は既存のものの組み合わせで生まれているに過ぎない
・完全な未知なゲームは天才からしか生み出せない(少なからず人は何かしらから影響を受けている)
・日ごろから思いついたアイデアはメモしておく
・幅広い知識はあった方が良い

とはいえ妥協はした

見た目・調整・音楽。SE。操作性など、その分こだわりを強くする方向に力を入れました。
斬新さが全てではなく、他の何かに特化してたら良いと思う。

まとめ

・未知は楽しくて、未知は既存のものの組み合わせ
・いろんな経験をつんで、いろんなものを組み合わせて未知の体験を生み出していくのがいいのかなと思う
・u1wは学習や挑戦に最適なので、何かに特化してテーマを決めてやっていくのがいい

 

 

 

 

 

 

以上です。
発表者のみなさんお疲れさまでした。👏👏👏

 

何回か話題に出たLight 2Dですが過去にとと様がLTをしています。
めちゃくちゃ面白いので合わせてどうぞ。

learning.unity3d.jp

 

 

 

 

他の方の感想ブログとか

note.com

 

 

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