Raspberlyのブログ

Raspberlyのブログ

Unityネタをメインとした技術系ブログです。にゃんこ大戦争や日常なども。そろそろブログタイトル決めたい

【アセット紹介】L.V.E 2019 - Lava & Volcano Environment 2019 で溶岩流をつくる【Unity】

今回はアセットの紹介をしていきます。
紹介するのはL.V.E 2019 - Lava & Volcano Environment 2019。
溶岩と火山環境を作成するアセットです。

f:id:Raspberly:20210120042749p:plain

※一度書きかけの記事が途中で公開されていました。失礼しました。
※GIFが多めの記事です。軽量化していますが読み込みまで時間がかかる場合があります。

 

いまなら無料でゲットできます!

今回紹介するアセットは期間限定クーポンコードを入力することで無料で購入できます終了しました
1月23日pm16:30までなのでお早めに!

クーポンコードは「LAVAFREE2021」です

f:id:Raspberly:20210118233306p:plain

 

まずAssetStoreからLava & Volcano Environment 2019をカートに入れ、決済画面まで進みます。
下のリンクがアセットのページです。

購入画面にあるクーポンコード入力欄に「LAVAFREE2021」を入力、適用します。

f:id:Raspberly:20210118233354p:plain

これで全額割引され無料になります。後は支払いボタンを押すだけです!

f:id:Raspberly:20210118234700p:plain

 このアセット無料化はパブリッシャーさんのご好意のようです。

Twitterでも話題!

twitter.com

 

どんなアセット?

溶岩流を作成するアセットです。

f:id:Raspberly:20210120042549g:plain
過去に同パブリッシャーのR.A.M 2019という河川を作成するアセットを紹介しましたが、これの別バージョンです。
3GB以上あるアセットなのでプロジェクトに導入する場合は注意しましょう。

raspberly.hateblo.jp

LVE 2019 –溶岩と火山環境2019は、LVEの新しい再構築および拡張バージョンです。これは、火山、洞窟、内部、川を作成する機能を提供する環境、システム、ツール、テクスチャ、粒子、後処理スタック、およびモデルの大きなパックです

アセット名が長いので以降L.V.Eと省略させていただきます。

 

 

 

開発環境

Unity2020.1.8f1
URP ver8.2
L.V.E 2019 ver1.4.2

 

URP版のセットアップ

今回はURPプロジェクトにインポートしたため、そのセットアップを行います。
HDRPプロジェクトでも同じような手順のはず。Built-inプロジェクトの場合は飛ばしてよさそう

詳しいセットアップ方法は、付属パッケージと同じ場所にあるREADMEに記載してあります。

Shadersフォルダの削除

最初から入っているShadersフォルダを削除します。

f:id:Raspberly:20210119015240p:plain

URP用パッケージのインポート

付属のURP用パッケージをインポートします。

f:id:Raspberly:20210119012206p:plain

Rendereのセットアップ

URPアセットの設定を行います。
READMEではURP-HighQualityを使うことを推奨しています。

f:id:Raspberly:20210120004610p:plain

設定項目は以下の通り
HDRをオン
・Shadow Resolutionを2048(1024でもよい)
・Shadow Distanceを150
・SRP Batcherをオンにします。

f:id:Raspberly:20210120010625p:plain

プロジェクト設定

・Project SettingsのPlayerからColor SpaceをLinearに変更

f:id:Raspberly:20210120011448p:plain

・QualityからLevelをUltraに変更(なかったのでHighにしています)
・Vsyncをオフ
・ローエンドデバイスの場合、LOD Biasを1か2に

 

以上でセットアップは完了です。

 

 

デモシーンの確認

アセットインポート完了時はこんな感じです。
デモシーンはNatureManufacture Assets/L.V.E- Lava and Volcano Environment/Demo Scenesにあります。

f:id:Raspberly:20210119233656p:plain

※各シーンでPost Processが動作していることを確認してください。
※Lens Distortionが有効になっているので注意。

Lava Demo 1

火山状のTerrainの上を溶岩が流れているシーンです。

f:id:Raspberly:20210120021521g:plain

Lava Demo 2

同じく溶岩が流れているシーンですが、1に比べ黒く固まった溶岩が流れています。

f:id:Raspberly:20210120021542g:plain

Lava Demo 3

地下空間を溶岩が流れていたり滝のようになっているシーンです。

f:id:Raspberly:20210120021602g:plain

Lava Tutorial

このアセットに含まれている溶岩の確認が行えるシーンです。
パラメータをいじったりどうゆう挙動をするのか確認するのによさそう。

f:id:Raspberly:20210120014312p:plain

溶岩ばかり注目されているアセットですが、高品質な地形、岩のモデルやマテリアルも魅力的です。

f:id:Raspberly:20210120014209p:plain

 

 

 

実際に試してみる(クイックスタート)

溶岩流を一から作ってみます。

 
とても多機能なアセットなので、いくつかの機能は省きます。
詳しい使い方は公式チュートリアル動画をどうぞ!

www.youtube.com

 

デモシーンに登場するTerrainに溶岩を作成していきます。

f:id:Raspberly:20210120020137p:plain

 

Ram Splineの作成

Create/3D Object/Create River SplineからRam Splineオブジェクトを作成します。

f:id:Raspberly:20210120020500p:plain

 

オブジェクトにアタッチされているRam Splineがこのアセットの主要コンポーネントです。
ここのタブを切り替えパラメータを調整することで溶岩を作成します。

f:id:Raspberly:20210120022537p:plain

 

溶岩の見た目を変える

最初に溶岩の見た目を変更します。
BasicのMesh settings:Spline profileから設定します。

f:id:Raspberly:20210120023026p:plain

profileは数種類用意されています。

f:id:Raspberly:20210120041645g:plain

 

 

スプラインの作成

スプライン曲線を使って溶岩を作りますが、そのためのポイントを追加していきます。
Basic/Add point at endからポイントを追加していってもいいですが、Sceneビュー上で簡単に追加できます。

f:id:Raspberly:20210120023336p:plain

・Ctrl+左クリックでポイントを追加。
・Shift+左クリックでポイント間にポイントを挿入。
・Ctrl+Shift+左クリックでポイントの削除を行います。

f:id:Raspberly:20210120024505g:plain

 

あらかた追加し終わった後は、Basic/Set obect pivot to centerでピボットの位置を更新します。

f:id:Raspberly:20210120024917p:plain

こうすることでSceneビューからさわりやすくなります。

f:id:Raspberly:20210120024740g:plain

 

幅やポイントの移動

Basic/Mesh settings:River widthから幅を変更できます。変更は横のChangeボタンを押すことで反映されます。
幅は常に一定ですが、Add width noiseでノイズを加えることができます。 

f:id:Raspberly:20210120025802p:plain

 

ポイントはSceneビューから直接移動させることができます。

f:id:Raspberly:20210120030700g:plain

細かい座標設定はPointタブから設定できます。

f:id:Raspberly:20210120030646p:plain

 

地形にフィットさせる

現状、溶岩が地形にフィットしておらず浮いているように見えます。

f:id:Raspberly:20210120031504p:plain

こういう時はスナップ機能を使います。
Basic/Mesh settings/「Snap/Unsnap mesh to terrain」ボタンから、スプラインを地形に合わせてスナップできます。

f:id:Raspberly:20210120031541p:plain

もう一度押すとスナップは解除されます。

さらに、Basic/Mesh settings/「Set all mesh curves」ボタンからメッシュ全体をカーブさせることができます。

f:id:Raspberly:20210120032512p:plain

溶岩の端を下げることで、地形へのフィット感が向上します。

f:id:Raspberly:20210120032849p:plain

スナップが有効な間は、ポイントの移動も地形に沿って移動します。

f:id:Raspberly:20210120033225g:plain

流れを制御する

Flow Mapタブから溶岩の流れを制御できます。

Flow Map Manual

手動で流れを設定します。Terrainと同じ要領でSceneビューでドラッグすると流れを変えられます。
Flow U Speedが横方向、Flow V Speedが縦方向の流れです。手動だとなかなか自然な流れにできないのでセンスが問われる。

f:id:Raspberly:20210120033952p:plain

f:id:Raspberly:20210120040502g:plain

Show flow directionsボタンを押すことで流れを矢印で視覚化できます

f:id:Raspberly:20210120034533p:plain

Flow Map Automatic

ある程度自動で流れを設定します。
Add noiseでは、それぞれのスケールに流れの加速や減速など自然に見える影響を与えます。
マニュアルによると強くしすぎない方がいいらしい。

f:id:Raspberly:20210120034634p:plain

 

他にも溶岩の色を細かく設定したり、溶岩周辺のTerrainを変形させる機能もありますがここまで。

 

 

まとめ

他にもいろいろ機能はありますが、ひととおり溶岩流を作るところまでまとめました。
公式チュートリアルビデオが45分もある通りとても多機能なアセットなので、
まずはデモシーンのパラメータをいじってみる所から始めるのがよさそうです。

 

Ram Splineに関してはR.A.M 2019の紹介記事でも取り上げているので、こちらも合わせてどうぞ。
見た目が違うだけで作り方はほとんど同じです。

raspberly.hateblo.jp

 

 

 

参考資料

www.youtube.com

 

去年のUnityアセット冬のアドベントカレンダー 2019 Winterにてわびさびさんが解説記事を投稿しています。
こちらも合わせてどうぞ!

www.wabiapp.com

 

 

 

他のアセットの紹介記事はこちら↓

raspberly.hateblo.jp

 

 

 

※本記事にはAssetStoreアフィリエイトリンクが含まれています。

他、間違っている箇所、わかりにくい所がありましたらコメントにお願いします。